水道水の現状とその対策
| 現在の日本の水道法では、蛇口のところで0.1ppm以上の素の混入が義務づけられていますが、原水の汚れがひどく消化器系の伝染病を防ぐ為、その量は年々増え続け、今では法律の定めた基準の10倍以上もの塩素が注入されています。 ご承知のように塩素は食塩からカセイソーダを作るときに副産物として大量にできる低コストで殺菌力の強い消毒薬です。そしてこの塩素が浄水場やそこから給水される水道管の中で発ガン性を多く含んだ「トリハロメタン」 を生み出しています。つまり、安全な水を作るための塩素が水中の汚濁物質に反応して発ガン性物質が出来てしまうという皮肉な結果になっています。 専門的な話になりますが、トリハロメタンとは有機化合物の中の炭素(メタン)と、塩素や臭素などの原子(ハロゲン)が3個、トリプルで結びついた物質のことで、その代表的なものがクロロホルム、ジプモクロメタン、プロモジクロメタン、ブリモホルムでこれらの4つの物質の総称がトリハロメタン(THM)なのです。 しかし、塩素処理によって生じる有害な有機塩素化合物のグループ(TOX)の中でトリハロメタンの占める比率は20%にすぎず、本当に怖いのはむしろ残りの80%の正体不明のTOXであると言われています。 そしてこれらは発ガン性物質であると同時に、母親から胎児に影響して奇形(催奇形性)をもたらし、脳や中枢神経を侵すとも言われています。 又、ダイオキシンに代表される環境ホルモンとは異なり、発ガン性物質には「ここまでなら安全」という基準値がないことも大変厄介なもので、しかも、「目に見えず」「分解もされず」「浄水場や浄水器でも完全には取り除けない」人工の毒として飲み水を通して徐々に体内に忍び込んでくるために、まったく防ぎようがなく、ほとんど野放しであるのが現状です。塩素投入量の増大と有害性についてはアメリカでも1974年ミシシッピー川下流の水道水を飲んでいた住民のガン死亡率が異常に高くなり大きな社会問題を引き起こしています。 そこで仮に塩素に変わる人体に無害の消毒薬品が今後研究開発されたとしても、もう一方の大きな難問題、つまり将来的にはむしろ消毒よりも大事なダイオキシンや硝酸性窒素に代表される環境ホルモンや水銀、鉛、カドミウム等の重金属系物質の除去には全くお手上げの状態になることは依然として変わりがありません。 又、今後大変優秀な除去能力を持つ浄水器が出現したとしても、上記の全てを除去することは不可能とされており、結局最終的には30年間のアメリカの国家特許であったR.O.(逆浸透膜方式)以外には頼れないといわれています。 |